信濃のみち

そういえば、年始に松本へ行ったらハマってしまった。

1月から3月まで毎月行ってみた。
特に松本に何がある、何をするというわけでもないんだけど。

1月に行った時は、無性に八ヶ岳高原鉄道(小海線)に乗ってみたくなった。
子供の頃から毎年スキーをしに、夏休みを過ごしに茅野だのなんだのとその辺には
行っていたくせに、小海線にはまるで乗ったことがなかった。

というわけで行ってきた。

東京から八ヶ岳高原鉄道を利用して松本へ向かうには、
軽井沢方面から向かう。

今回は仕事を終えてから向かった。
軽井沢のお隣、佐久平で1泊し、松本へ向かうことにした。

会社から東京駅までは歩いて15分ほどの距離だ。
三越本店や日本銀行、常盤橋、日本ビルヂングを抜けて向かう。
しかし冬はこんなとこクソ寒くて歩いてはいられない。
ビル風で凍え死んじゃう。
そう、voiちゃんは貧弱なのよね〜ん。

横着して日本橋の駅の地下通路を使う。A1出口を使うと呉服橋付近に出ることができる。
呉服橋なら東京駅は目と鼻の先だ。

さすが新幹線、軽井沢あたりならあっという間に着く。

新幹線のチケットを調べようと、JR東のHP(えきねっと)をグルグルしていたら、
チケットレスサービスがあった。
おーコレコレ、イマドキイマドキ。
しかしコレ、100円しか安くならなかった。
ケチ!

チケットレスに拘らなければ、前日までの予約であれば、
えきねっとのWeb予約(えきねっとトクだ値等)が俄然お得だネ!

佐久平の駅に着くと、これまた当然ながら極寒。
ロータリーは凍っており、重心を低くして小股で歩いた憶えがある。

有り難いことにホテルに大浴場があった。
夜中の大浴場はガラガラだった。
浴槽には無数の黄色いアヒルのおもちゃが浮いていた。

翌日は良い天気だった。
松本までは3時間ほど、急いで向かう必要もない。のんびり起きた。
冬の晴れた日差しに映る信州の山々が美しかった。

列車が到着する頃に佐久平駅のホームへ向かう。
既に10人くらいがホームに列をなしていた。
列になっているのは列車がワンマンだからだろう。

確か2両編成だっと思う。意外と座れた。
座席は進行方向右側の席にした。
八ヶ岳が見えるように。

変わり映えしない景色に飽きてしまったのか、時折差しこむ暖かい日差しのせいか、
僕は気が付くと眠ってしまった。

目が覚めて、しまった、八ヶ岳を見逃したかもしれないと慌てて窓の外を見ると、
野辺山辺りだった。美しい白樺の群生を抜けると、遠くに八ヶ岳が現れた。

終点の小淵沢は、清里を過ぎればすぐ着く。
松本へ向かう中央本線を待つ。
ホームで待っていると、丁度停車している車両の向こうに鋸山が見えた。

小淵沢から松本は遠くない。

松本駅の魅力は、到着のアナウンスにあります。
とある女性の声で「まつもとー、まつもとー、終着、まつもとです。」
これはとてもクセになった。これが聞きたいが為に松本へ行くのかもしれない。

腹ごしらえをすることにした。
改札を出てエスカレーターを降りてすぐ、右側に榑木野という蕎麦屋がある。
立派な木の広いテーブルが良い佇まい。勿論、蕎麦の味も美味しい。

松本駅は、東口が栄えている。松本城とその周辺に官公庁が並び、繁華街がそれを囲む。
松本は大きな盆地から成る。松本平ともいう。長野では盆地を平と表すようだ。

松本の宿はスーパーホテルにした。松本駅にスーパーホテルは2つある。
僕は温泉があるという理由で、駅の南側のホテルにした。
部屋にはデスクの下にパネルヒーターが備え付けられており、とても助かった。
寒い土地に来たんだと実感した。

ホテルの窓から北アルプスの一部が見えた。

3月に訪れた時は、上諏訪まで行ってきた。
久しぶりにハルピンラーメンを食べた。

また冬になったら来よう。