LENS沼

カメラと三脚をかついで全国を飛び回り、さらに写真への情熱?を掻き立てられた僕はレンズを集めることにした。
1年前にカメラを始めた時はズームレンズを2本しか所持していなかった。
フジXF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
フジXC50-230mm F4.5-6.7 OIS MKⅡ

XF18-55mmのレンズは、X-T1に付属していたド標準のキットレンズで、広角域から中望遠域までカバーが可能な初心者まる出しレンズだが、
開放F値2.8-4 R(絞り環付)・LM(リニアモーター搭載)・OIS(手ブレ補正機構搭載)
と多少のスペックを持っている。
XC50-230mmのレンズは、中望遠域から望遠域をカバーするが、XFシリーズのレンズに比べると安価でつくりも安っぽいしF値4.5-6.7と暗い。絞り環もモーターもなく、絞りはカメラのボディ側で調整する。ただし望遠はこれ一本しか持っていないから今も重宝している。
望遠ズームレンズの割には軽いのが良い。

この2本で十分画角は賄えるのだけれど、色々勉強してみると、ズームレンズは補正の働きにより画質が落ちやすいことがあるという。確かに目一杯にズームして撮った画像は画質が粗いような気がする。
色々と調べるうちに単焦点レンズにたどり着いた。
単焦点レンズは当然ズームレンズではない為、自由に画角をレンズで調整することはできないが、何より圧倒的にズームレンズより画質が良いという(一部の高価なズームレンズを除いて)。
カメラ本体の性能や自身の技術はさておき(おくなよ)、少しでもより良く写す可能性が上がるのであれば、レンズを増やす、つまり被写体に対して描写を表現する方法の選択肢が多いのは悪くはないと考えられる。シーンに合わせてどのレンズでどの距離でどのように撮るか、これは撮影に対する想定や準備で悩むことになるが、それもまた写真の楽しみの一つだと思う。

望遠レンズについては、当然純正のXFシリーズで開放F値の低い(つまり明るい)望遠が欲しいところではあるが、僕にとってはえらい高価で手が出ない。明るければ明るいほど高価。望遠域が伸びるほど高価。広角が広がるほど高価だ。

といって、フジ純正の現行の単焦点レンズも高価だが中古なら手を出せるものもある。まずは試しにフジXF23mmF2 R WRと、SAMYANG(韓国製)超広角12mm F2(富士マウント対応)というレンズを中古で買ってみた。
どちらも使用してみて驚いたのは衝撃的な明るさだった。ファインダーを覗いて絞りを開けると、大袈裟だとしても目が眩しくて仕方がなかった。
SAMYANGの12mmについても言葉が出なかった。超広角と言われてなるほど納得した。夜、露光時間を長くして撮ると星まで写る!傘を差しながらファインダーを除くと、真上に差してる傘が映り込むのだ!なんてこった!
結局この2本は売ってしまった。理由は、XF23mmは明るすぎることと、レンズが小さくて気に入らなかった(なんじゃそりゃあ!)。Samyangはメーカーの名前がダサいから(なんなんじゃそりゃあ!)

レンズは恐ろしい。
SAMYANGの12mmを売って、すぐにMeikeの12mmレンズを購入した。
あったものが無くなると埋めたくなるのだろうか、その隙間はアルミケースなのか心なのかはわからない。時間があればレンズを探した。メルカリ、ヤフオク、ebay、時間があればレンズの情報を漁った。レビュー、作例、レンズを買った場合の描写の妄想が止まらない。
超広角域ズームや超望遠ズームも欲しい。望遠域の単焦点も1本欲しい。広角域の単焦点も2本は欲しい。これがレンズ沼というヤツなのか?

現在は、幾つかのレンズを売り買いして試行錯誤した結果、今の所は7本に落ち着いている。ズーム2本と単焦点5本(12mm,28mm,35mmが2本,58mm)
試行錯誤とかいってる割にはまだカメラを初めて1年経ったところだけど。