大和路

昨年末、京都と奈良へ行ってきた
金閣寺だ清水寺だ三十三間堂だとかというような、THE・京都奈良を巡ってきたわけではなく、
なんとなく、行ってきたというよりは寄ってきただけと言ったほうが良いかもしれない。

四日市に一泊してから、翌日に近鉄を使ってまずは奈良へ向かった。
ホテルは、近鉄新大宮駅の近くに取った。新大宮は近鉄奈良駅のひとつ手前の駅にあった。

今回は近鉄を利用するに当たって、近鉄週末フリーパスというものを購入した。
近鉄は特急券も安く助かった。特急券はフリーパスと併用して使うこともできた。

奈良県の地理はよくわからない。奈良市、天理市、大和郡山、生駒、どれがどの辺にあるのかよくわからない。
鉄道も闇雲に路線が伸びていて、特に近鉄はややこしい。
ちなみに、

近鉄奈良駅のことを「キンナラ」
JR奈良駅のことを「ジェイナラ」
と言うらしい。マジでどうでも良い。
両駅は隣接しているわけではなく、徒歩15分くらいの距離で離れている。

規模としてはどちらも然程変わらない。

こりゃたまげた。あらためて見ると、奈良県てのは8割が山だな。
クマとか獣とかそんなレベルじゃなく、仙人が住んでいるに違いない。


伊賀を越えて奈良盆地へ入る。
特急は大和八木で下車し、近鉄の在来線で大和西大路ー新大宮と向かう。
奈良盆地の風景は、電車から見渡す限りではほぼ田園風景だ。

早速、近ナラで降りたものの、特に目的はなく奈良公園をブラブラした。

奈良には多くの見どころがあると思うのだが、特に今回は興味をそそられる場所はなかった。
雨もパラパラと降ってくるし、足元をよく見ると鹿のフンだらけでかなりテンションが下がった。
どうしても靴底が鹿のフンで汚れるのを嫌がった僕は、一々フンを避けて歩いていた。
おかげで駅までずーっと地面とにらめっこをするハメになった。
もはやホテルでゆっくりするかと帰路に着いた。

翌日は京都の伏見稲荷へ行くことにした。

奈良から伏見稲荷へ行くには、奈良から近鉄を利用した場合、丹波橋で京阪電鉄に乗り換える。

伏見稲荷駅を降りると、人々で賑わっていた。
中国人らしき観光客がたくさんいた。最近はどこへ行っても見かける。
人の流れに任せて歩いていると、露店がひしめき、お土産店が立ち並び、雰囲気が出てきた。

しかし、社の中に入っても特にすることはなかった。
千本稲荷へ向かうと、どうやら全て歩くと距離が長くエライ時間がかかる(稲荷山を登る)ようで、歩くことは即却下。入り口付近で何となく雰囲気を味わった(つもり)で後にした。

まあこんなもんかと、とりあえず伏見稲荷にやってきたのだからと、
名物のスズメの丸焼きを食べることにした。

味は、、、
なんとも言えない。脂がのっているわけでもなく、身が柔らかいわけでもなく、
そう、レバーのようだった。

多少テンションを落としつつも、周辺を散歩して帰路についた。

翌日桑名へ戻り、岐阜や名古屋で年を越した。